ACLについて

ACL(前十字靭帯:anterior cruciate ligament)とは、膝の中に存在する靭帯です。
ACLは大腿骨(ももの骨)と脛骨(すねの骨)とをつないでいます。
その役割は、大腿骨に対して脛骨が前の方へずれるのを防いだり、脛骨が回るのを防いでいます。
人が活発に運動するためには、ACLは不可欠な靭帯なのです。

ACLなどの靭帯は骨と骨をつなぎ、骨同士が機械的にずれてしまうのを防いでいます。
それ以上に靭帯のすごいところは、センサーとしての画期的な機能があることです。
ACLの中には、メカノレセプターと呼ばれる、センサーの役目をしている器官があります。
それにより、膝は現在の運動の方向、速度、力、そして加わっている圧力などの情報を脳に送ります。
そしてその情報をもとに、脳は次の運動を適切に行えるようにし、人間の活動をより効率的なものにします。

全速力で走っている途中に、急に方向を変えようとしたら、膝に激しい痛みを感じたことはありませんか?
そのようなときは、ACLを損傷している可能性があります。
ケガをしてしまったら、すぐにスポーツをやめてください。
そして、テーピングの心得のある人に、回旋の制限と脛骨が前方にずれるのとを防ぐために、テーピングで患部を固定してもらいます。
そして、リハビリを行います。

しかし、これらの治療をしても不安な場合や、膝の関節機能の悪化を予防したい場合には、手術を行います。
ACL損傷してから、スポーツに復帰するには、筋力トレーニングや機能トレーニングを行う、保存療法で復帰する場合もありますが、一般的には手術療法の適応が進められます。



Posted by テーピング