捻挫の治療

階段を踏み外したときや、歩いているときに足首をグイッと捻ってしまい、痛みや腫れがしばらく続いてなかなか治らなかったことはありませんか?
このような足関節の捻挫は、多くの方が経験しているかもしれません。
捻挫はスポーツ外傷の中で最も多いといわれています。
また、ちゃんとした処置をしないといつまでも痛みが続いてしまったり、一度治っても少し走ったときなどに痛みが再び出てしまうことがあります。
捻挫はとても繰り返しやすいのです。

一般に捻挫は足関節に多く、関節を正常に動く範囲を越えて動かしたために、靭帯を伸ばし過ぎてしまったり、切ってしまったりして起きます。
日常生活ではもちろんのこと、近年ではスポーツ外傷として生じる場合が多いです。

治療法としては、重症の場合には手術が必要なこともありますが、一般にRICE療法が用いられています。
RICEとは、Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫) 、Elevation(高挙)を意味します。
まず、捻挫をしたところを動かさないように、安静にします。
そして、氷と水をビニール袋などに入れ、それをタオルで包んで患部にあてます。
凍傷にならないように、ときどきはずしてください。
また寝ているときもはずします。
次に、腫れや出血を防ぐため、弾力性の包帯やテーピング用テープで圧迫し固定します。
血行不良や神経が圧迫されないように、ときどき緩めたりしてください。
それから、内出血を防ぐために、患部を高くあげてください。
さらに、テーピング・ギプス固定を行なうことで安静を保ち、2~5週で治療するといわれています。

テーピングすることで、捻挫を生じた後に、早期に職場やスポーツへの復帰をし、膝痛・腰痛の出現を予防するなどの効果があります。
捻挫がまだ完治しない時期に、再発防止のためにテーピングを行うといいでしょう。
また、外傷を受ける前にテーピングをするとケガの予防にもなります。



Posted by テーピング